三国志演義は蜀より正史は魏よりでは呉によりになっている作品は無いのでしょうか
歴史書としては、
『江表伝』 - 東晋の虞溥作。江南の士人の伝記集。裴松之は「粗いが筋道は通っている」と評する。孫盛は赤壁の戦いでの劉備軍が(孫権軍を賛美する為に)過小評価されていると批判している。
『呉書』 - 韋昭(『三国志』では、晋の司馬昭と諱が同じであるため、避諱の為に「韋曜」と表記)著。三国呉の公認の歴史書。韋昭は呉の太史令(歴史記録官)であった。陳寿の呉書は本書にかなり拠っているという。
の二書が、呉を中心に書いています。 しかし、現在は散逸しています。
小説としては、zuntaroboさんがいうように、伴野朗著の『呉・三国志 -長江燃ゆ-』(集英社)があります。
「正史」の基になる史書を書かいたのは西晋の時代、蜀の出身の陳寿です。陳寿は、魏・晋を正統として書いています。
「三国志演義」が成立するのは明の時代ですが、宋代に、三国のうち「蜀漢」が正統な王朝であるという考えが広まったことで、「演義」では、魏が悪者として描かれています。
三国のうち呉をひいき目に書く作品は、南北朝、唐・宋の時代の文学作品(漢詩など)にはあったかもしれませんが、呉が正統な王朝であると主張して書かれた歴史書は知られていません。
過去の史書においては私も聞いたことは
ありません。参考までに、Wikipediaの
呉歴代皇帝を見ても、ほとんど「三国志」
をもとに書いたものでした。
現代ならば、小説で「呉・三国志」という
作品がありますが。
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