2012年3月29日木曜日

三国志「演義」と「正史」の違いを教えてください

三国志「演義」と「正史」の違いを教えてください







演義は三国志をモチーフにした「物語」です。

正史は歴史書です。

ですから、全くジャンルの違う書き物と言えます。

特に演義は物語である以上、「主役」がいます。劉備と諸葛亮ですね。

したがって、それに敵対する者は悪者となります。乱世ゆえの残酷な話は曹操がやった事となり、美談は劉備がやった事となります。

正史はほぼ史実に近い物なのでしょうが、それでも著者の陳寿の好みもあるでしょうし、孫権はボロカスに言われたりしてる所を見ると、多少の脚色はあるのかもしれません。








古来、中国には文字の読める人が少なかった。娯楽も少ない。民間伝承の日本で言えば浪曲、講談、戯曲の形で伝承された物が『三国志演義』です。日本の『忠臣蔵』を思ってください。史実に必ずも一致しません。したがって『水滸伝演義』『封神演義』など演義と付くものは全てそうで、内容に矛盾があったり、歴史的に可笑しな所があったり、超人やスーパーマンも出てきます。



『三国志正史』は三国時代に王朝という形で成立した呉・蜀・魏のそれぞれの国で書かれた王朝成立、その運営などの歴史書です。勿論、これらも自国に都合の良いように書かれている部分があることも仕方がありません。それぞれの国によってその巻数もかなり異なってきます。

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