「三国志」と「項羽と劉邦」
横山光輝の「三国志」と「項羽と劉邦」は、
どちらの方が歴史が古いのですか?
それぞれの時代を教えてください。
「項羽と劉邦」の方が古い時代です。
項羽・劉邦が活躍したのは「秦」~「漢」にかけて、紀元前206年~同202年頃です。
三国志は「後漢」末期~「三国」時代にかけて、180年~280年頃です。
項羽 紀元前232年~同202年
劉邦 紀元前256年(不明)~同195年
劉備 161年~223年
曹操 155年~220年
孫権 182年~252年
「項羽と劉邦」の方が古いです。
漫画の「項羽と劉邦」の話は秦の始皇帝が亡くなり、劉邦が「漢」を造るまでの物語です。
そして「三国志」はその「漢」が滅びようとしている所から始まり、滅びてしまった「漢」を再興しようと劉邦の末裔である(実際の正否はわからないが)劉備が蜀を造り、蜀が滅びてしまったまでの物語です。
これは余談ですが、「漢」が造られてから「漢」が滅びるまで約400年くらいが経っていて漢も1度は滅びそうになっているので「前漢」「後漢」と分かれている。
『項羽と劉邦』は、漢が始まる時代の話です。
その頃の日本は弥生時代で、まだ歴史に名を残す人は居ません。
『三国志』は、劉邦が興した漢が滅びる時代の話です(滅びてからの方が主体ですけど)。
その頃の日本には邪馬台国があって、卑弥呼が使者を送ったのは三国の一つ「魏」です。
「項羽と劉邦」の時代が古いです。
「項羽と劉邦」は、「秦」末期から「前漢」成立までの話で、紀元前250年~紀元前195年までを漫画化しています。
内容は、司馬遷の「史記」内の「項羽本記」と「高祖本記」を混ぜたものです。
「三国志」は、「三国志演義」内の「後漢」末期~「蜀」滅亡までの話で、紀元220年頃~紀元280年頃までを漫画化しています。
内容は、「三国志演技」からいくつかのエピソードをカットして描かれています。
「項羽と劉邦」(前漢)の方が断然古いです。
「三国志」は魏・呉・蜀三国時代です。
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